この度、奨励賞を受賞させていただき、誠にありがとうございます。
私のグラナイーナを受け入れていただけたこと、大変ありがたく、
嬉しく思います。
ここまで導いてくださいました石塚隆充先生、素晴らしいギターで
思いきり歌わせてくださった徳永健太郎さん、そして、孤独な練習
の日々に恩恵をくださった歌の神様に心から感謝申し上げます。
私は長年、踊りに精進しておりましたが、体を壊して一時踊れなく
なった時、カンテを本格的に学び始めました。
今回の新人公演への挑戦を通して、歌の道の果てしなさを思い知り
始めたばかりの、まだまだ、本当に新人ですが、この道を切り拓い
てこられた先人達への愛と尊敬の念を胸に、その真髄を追い求め続
け、真摯に学び続けていきたいと思います。
いつも温かく見守ってくださった皆様、そして群舞部門での戦友の
お2人、本当にありがとうございます！
これからも、どうぞよろしくお願い致します！
＜伴奏：ギター / 徳永健太郎　推薦人：石塚隆充＞

後悔があるとすればなんだろう。
セミウィンザーに不向きなネクタイを選んでしまったことだろうか。
やむなくプレーンノットへ切り替えたが、何事も準備は大切だと痛
感した。

人は誰しも後悔のもとに今を生きている。
過去というスペクトラムに取り残されたまま、償うことで未来を希
うのだろう。

何者であるかの証明など必要なければ、誰が為に音を紡ぐこともな
い。
そこにあるのは「自惚れ」と書いた信念だけで、葬る随に化粧とし
てわずかに艶めくかぎりだ。

綺麗なままで気に入りのページに挿んでいる忘れ去られた押し花の
ように、頽れそうな瞬きの中でひどく饒舌に海馬を撫でられたなら—

輪郭を持たない今日という胚を満たすだけの藻屑さえあればいい。
物憂げをカラフルに彩るこの"未来"があるから、あの日夢中になれた
ことがきっとある。
懶に溶かした過去も、友を亡くしたあの夜も。
全てを音に込めていく。

 

至高のヴィンテージと呼ばれるその日まで。

＜推薦人：瀬戸雅美＞

この度は奨励賞という栄誉ある賞を頂き誠にありがとうございます。

沢山の犠牲を払って惜しみなくご指導して下さった今枝友加先生。素晴らしきアルティスタ、ディエゴ 、宇根理浩さん、大槻敏己さん。尊敬する方々から沢山の愛情と熱意で支えて頂き心より感謝致します。

どんな時も、強い意志と前向きな気持ちで目標に向かって取り組んできた日々は私達の唯一無二の財産です。

揃えるべきところは究極に揃える、そして何よりみんなの意識を合わせる事、方向性を合わせる事、それが群舞としてのエネルギーを圧倒的に飛躍させるのだという事を学びました。

家族、友人、関わって下さった皆様の応援、そしてマンサニージャさんの衣装が私達のパワーの源となり、渦となり、最後に大輪の花を咲かせてくれました。

「練習では身の程を知り、本番では身の程知らずになれ」を胸に、私たちの向かう先はまだまだ果てしなく遠いですが、感謝の気持ちを忘れずこれからも精進を重ねて参ります。
＜伴奏：カンテ / ディエゴ ゴメス　ギター / 宇根理浩　パルマ / 大槻敏己　推薦人：市川惠子＞

この度は奨励賞という栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。驚き嬉しいと同時
に身が引き締まる思いです。フラメンコに向き合い、大舞台でソレアを踊りたいと思っての出
演。この挑戦をずっと支えてくださった師匠 河内さおり先生、快く伴奏を引き受けフラメンコ
の奥深さを教えてくれた逸見豪さん,パコ、的確なご指導と全力のパルマで支えてくれた稲田進
さん、本当にありがとうございました。フラメンコ仲間・友人や家族からも大きな力をいただ
きました。挑戦の過程での暖かい支え、暖かい空気に包まれた本番は宝物です。途切れながら
もフラメンコを続けてきて本当によかった。今回を新たなスタートに少しでもフラメンコに近
づけるよう一歩ずつ進んで参りたいと思います。
最後に、素晴らしい機会をくださったフラメンコ協会・舞台関係の皆様に御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
＜伴奏：カンテ / エル プラテアオ　ギター / 逸見 豪　パルマ / 稲田 進　推薦人：稲田進＞

この度は歴史ある賞を頂き誠に有難うございます。
まずは、新人公演開催にご尽力頂きました日本フラメンコ協会関係者の皆様、選考委員の
皆様、運営に携わられた全ての皆様に感謝申し上げます。諸先輩方が育み築かれてきた歴
史の上に今があること、感謝と敬意を表します。今回親身に支えて頂いた今田さん、大渕
さん、容昌さん、皆様が楽しんで下さることが私の自信になりました。私のフラメンコの
土台を創って頂いた大塚千津子先生、こういう形で少しでもお返しでき嬉しいです。初め
ての新人公演の際ご指導頂いた伊集院史朗さん、いまだ振付を愛用させて頂いています。
支え続けてくれた妻、家族、友人、職場の皆様、なつめホールさん。本当に皆様のお蔭で
す。今回、諦めず泥臭く取り組む姿勢で臨みましたが、そうした姿を息子達に見せること
ができました。何かを感じ取ってくれたら幸せです。今後も真摯に取り組んでいきます。
有難うございました。
＜伴奏：カンテ / 大渕博光　ギター / 今田央　カホン / 橋本容昌　推薦人：今田央＞

いつの間にか夢見るようになっていた新人公演。その受賞が叶った先、私にできる表現とは、

フラメンコとはなんだろう。

 

受賞のご連絡をいただいたとき、気持ちは驚くほど凪いでいました。漠然とした未来への不安

が、喜びよりも先に存在していたのかもしれません。

けれど今回のタラントを構築したすべては、その一瞬一瞬は、先生・仲間たちとの時間は、何

物にも変えがたいものだと心から思うことができました。その大好きな宝物たちを信じて、こ

れから先もっともっと素敵な瞬間に立ち会って行ける人間になりたいです。

 

今や私は、歌い、踊らずにはいられません。

ただ"フラメンコをやりたい"と心から思った12歳の私のままで！

 

今後ともよろしくお願い申し上げます。

＜伴奏：カンテ / ディエゴ ゴメス　ギター / マレーナ イーホ　パルマ / 矢野吉峰　推薦人：鍵田真由美＞

 

この度は栄えある賞をいただきありがとうございます。一緒に舞台上で楽しんでくれた、稲田
進さん、菅沼聖隆さん、ニーニョカガオさん。それぞれのアイデアを用いて仕上がったタラン
トは、まさしく4人の作品でした。

たくさんの方に、身に余るほどのうれしい感想をいただき、本当に真摯に取り組んでよかった
な、と改めて思います。そして、それが賞に繋がったことは、何よりものご褒美だし、また、
自分のことを信じてささやかに遠くから応援してくださっていた方々へのやっとの恩返しとな
りました。

結果が伴ったのは単なる偶然で、連続して青信号が続いたくらいのラッキーさです。まず、
自分でそう思い込まないと、もう、次へはいけません。課題はたくさんあります。

最後になりますが、フラメンコ協会会長はじめ理事の皆様、関わった全ての皆さまに感謝申し
上げます。ありがとうございました。
＜伴奏：カンテ / ニーニョ カガオ　ギター / 菅沼聖隆　パルマ / 稲田進　推薦人：稲田進＞

 

この度は奨励賞という栄誉ある賞をいただき、ありがとうございます。嬉しさと同時に身が引
き締まる思いです。素晴らしい機会をくださった協会の皆様、スタッフの皆様、選考委員の先
生方に感謝を申し上げます。
フラメンコを始めた大学生の頃、いつかここに立てるだろうかと憧れていた大舞台への初挑戦。よりよく、より楽しもう！と沢山のアドバイスをいただき、支えてくれた川島桂子さん、尾藤大介さん、三枝雄輔さん。素晴ら
しいお三方との7分間、最高でした！
また昨年抽選で出られなかった時から、共に悩み、寄り添ってくださった影山奈緒子さん。そ
して当日客席からの沢山のハレオと応援。沢山の愛を感じ、改めて周りの支えがあって、踊れ
ていることへ感謝を感じました。最後にずっと側で支えてくれた家族。心からありがとうござ
いました！
本当にここからがスタート！今回の受賞を励みに、遠くて長いフラメンコ道、これからも精進
してまいりたいと思います！
＜伴奏：カンテ / 川島桂子　ギター / 尾藤大介　パルマ / 三枝雄輔　推薦人：片桐勝彦＞

岡村 佳代子

４年前に大阪で今枝先生と出会い「残りのフラメンコ人生、この人のそばに居る！」と決めま

した。大阪から名古屋に通って、コロナも超えて、ようやく先生の言って下さる事が、少しず

つ耳で理解できるようになってきた感じです。

もう一人、言い訳多いダメ生徒の私に辛抱強くお付き合い頂き８年になるボイストレーニング

の嶋田先生。声を出す事の基本から歌う心の中まで多くの気付きを頂きました。そしてDiego

のアドバイスのおかげで、私は今回のカンティーニャスが最高に好きになりました。今まで関

西で私を育ててくれた先生方、踊り手の皆さん、ギタリストさんの一人一人に「貴方と出会わ

なければ、現在の私はない」と、心からの感謝をお伝えしたいです。伴奏して下さった徳永健

太郎さん！常に歌と一緒に行ってくれて、その瞬間を心から嘘のないフラメンコにしてくれる

素晴らしいアルティスタです。

皆様のおかげで準奨励賞頂けました。本当に有難うございました。

＜伴奏：ギター / 徳永健太郎　推薦人：市川惠子＞

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片野 佳加

日本フラメンコ協会の方々、審査員の先生方、運営スタッフの方々、有難う御座います。 

 

今回で2回目の挑戦になります。

前回の出演では 初めての無観客の中での出演でした。 

本番もリハーサルのようなフワフワとした気持ちのままで終わってしまい、後悔が残りました。

今回もゲネプロで、同じようにフワフワとしてしまい、 このまま本番を迎えたらまた後悔して

しまう。

これまで練習を積んできた自分自身のために しっかり踊り切ろう。

でないと自分自身に申し訳ないと思い本番は自分の為に踊りました。 

 

私の踊りに足りないところを的確に指摘して、 出来ると信じて 上に引っ張り上げてくださっ

た稲田先生。 

沢山アドバイスをくれて 緊張してる私を和ませてれたり励ましたりして下さった齋藤誠さん、

チェマさん。 

 

本番はこんなに素晴らしい3人が一緒に 舞台にいてくれるからきっと大丈夫。

しっかり踊れると思えて集中出来ました。

 

それから、これまで変わらずに 応援してくれている 夫と子ども達両親に 

本当に感謝しています。 

お母さんがフラメンコしてるのは 自分達にとって誇らしい事だよと言って 応援してくれた事は

何よりも私に力をくれました。 

 

まだまだ未熟で、フラメンコは本当に奥が深くて、フラメンコというものの 入り口に立てている

のかとも思えないくらいです。 

 

ここからまた一から積み上げるつもりで目の前の事に真摯に向き合って参ります。 

これからもどうぞよろしくお願い致します。

有難う御座いました。

＜伴奏：カンテ / ニーニョ カガオ　ギター / 斎藤誠　パルマ / 稲田進　推薦人：稲田進＞　

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地紙 直美

この度は名誉ある賞を頂き、大変光栄です。日本フラメンコ協会の皆さま、選考委員の先生方

に心から感謝いたします。

20代の頃、師匠に「新人公演に出てみない？」と声をかけて頂きましたが、子育てとフルタイ

ム仕事の中、何とか時間をつくりフラメンコに没頭していた私は、先生とんでもない事をおっ

しゃると、他人事の様にしか思えませんでした。

あれから20年程の月日が経ち、ずっとフラメンコを追いかけ続けてきました。

コロナ禍でスペインにも行けず、人生も色々ありまして、この思いを昇華させる舞台は「新人

公演」だと、大きな目標を持ち、初出演を決めました。

その過程は充実していて楽しかった。ヨガで学んだ「結果に執着しない」という教えが私を自

由にしました。

素晴らしい演奏で支えてくれたエミリオ・マジャさん、有田圭輔さん、そして指導して頂いた

三枝雄輔さん、ありがとうございました。心から尊敬しています。

＜伴奏：カンテ / 有田圭輔　ギター / エミリオ マジャ　パルマ / 三枝雄輔　推薦人：有田圭輔＞