
2014年に第23回を終え、フラメンコを志す人の登龍門として浸透しつつあるANIF主催の新人公演「フラメンコ・ルネサンス21」。今や、全国から出演者が募り、海外からの出演者が出てくる日も、そう遠くはないと予想されます。
そこで、当コンテンツでは、そんな「新人公演」出演に向けての連載コラムを企画。『ANIF新人公演への道』と題し、5回にわたって記事を紹介します。新人公演の準備に始まり、流れ、振り、実際に本番を迎える日まで、さまざまな立場の人がアドバイスしてくれます。出演を検討されている方は必見です!
第3回目は、テアトロという大きな舞台に立つときの心構えについて、タブラオからテアトロまで、数多くの舞台経験を持つ森田志保先生にお話を伺いました。

バイラオーラ:森田志保
スタジオ・トルニージョ主宰。第3回新人公演にて奨励賞を受賞し、97年にスタジオを設立。指導者として多くの実力者を輩出すると共に、自身の公演活動も積極的に行う。中でもシリーズ作品「はな6」が平成21年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞。日本人としてフラメンコを昇華し独自の世界観を表現すべく、 現在も新たな作品を発表し続けている。 http://www.tornillo.jp/
限られた空間の中で、よりお客様を身近に感じられるのがタブラオだとするならば、テアトロは総合芸術ですから、踊りや空間だけではなく、照明、音響、演出、美術(衣装)すべての要素が合わさってできるものです。基本的に舞台スタッフお任せの新人公演では限度がありますが、劇場の大きさや照明や音響によって、大きく印象が変わるということも確かにありますので、その知識を持つことや、自分のイメージをそれに反映させることは、大事なことだと思います。