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第30回フラメンコ・ルネサンス21「新人公演」

選考結果速報

第30回 フラメンコ・ルネサンス21「新人公演」

奨励賞:カンテ部門(出演日、プログラム順表記)
奨励賞:ギター部門
奨励賞:バイレ/群舞部門
  • 該当者なし
奨励賞:バイレ/ソロ部門

準奨励賞:カンテ部門
  • 8/27(金) No.14 土井康子

写真:大森有起

第21回新人公演 受賞者コメント

吉田光一【奨励賞:カンテ部門「アレグリアス」】

まず、受賞の報を頂き、驚きました。自分の込めたかったもの、ちりばめたかったもの、本番5日前にトラブルも重なり、心が揺れて、半分も込められなかった。終わった瞬間、来年のリベンジを誓っておりましたので。賞を頂き、認められた喜びと、来年の参加ができなくなった悲しみが半々でありました。


せっかく、文章を掲載して頂ける機会を与えられましたので、愚痴はここまでに。


急な伴唱依頼を快諾下さり、公演本番で自分の拙い歌を支えてくれたギタリスト今田氏への感謝。自分とフラメンコを巡り合わせた、エルムンド村田氏への感謝。フラメンコを一から教授頂いた森田師匠への感謝。自分にカンテを教え、導いてくれた石塚師匠への感謝。厳しいコロナ禍において自分をあらゆる意味で支え、生きる希望をくれた生徒達への感謝。


つくづく自分という人間は、多くの人達に救われ、生かされていると今は感じていて、コロナ禍という未曾有の苦境も、巡り合わせた人達のお陰で、苦しくも幸せに満ちたものでありました。この場を借りて、お礼を言いたい。ありがとうございました!


最後に、自分の余裕の無さから、歌い終わった後の挨拶を忘れるという失礼を致しました事、謝罪致します。申し訳ありませんでした!


YŪNA【奨励賞:ギター部門「シギリージャ」】

この度は奨励賞という素晴らしい賞に選出していただき、誠にありがとうございます。


数年前から目標だった新人公演にいつか応募したいと思っていましたが、毎年自信がなく見送っていました。しかし、昨年度はコロナで開催中止になり、今年は開催されるということで、今度こそ挑戦してみようという気持ちで出場させていただきました。


しかし当日は、大ホール経験が少ない私は緊張しすぎてしまい、反省点も多く、来年も挑戦しようと思っていましたが、受賞通知を頂き、しばらく信じられませんでした。


私がこのような賞をいただけたのも、フラメンコギターを始めた時から現在までご指導くださった池川先生をはじめ、iccou先生、スペイン留学時のクリスティーナヘレン校の先生方、経験の場をたくさん与えてくださったプリメラのチコさん、ジャマキートさん、森山みえ先生、13歳の頃からスタジオ練習やライブ経験などさせてくださった踊りやカンテの先生方、先輩方に多くを学ばせていただいたおかげです。応援して見守ってくれた友人や両親、フラメンコを通して出会った皆様に心から感謝いたします。


いただいた奨励賞を新たなスタートとして、精進していきたいと思います。本当にありがとうございました。


平田かつら【奨励賞:バイレ/ソロ部門「ソレア」】

この度は奨励賞という栄誉ある賞をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。


リスク低減のため無観客となりましたが、それでも独特の緊張感が漂うあの舞台で6回目の挑戦にしてやっと思い切り踊れた気がします。


なかなか殻を破れないでいる私に「アーティストを私を何より自分を信じて」と励まし続けてくれた河内さおり先生、たくさんのアドバイスやご指導で常に寄り添ってくれたアーティストの川島桂子さん、尾藤大介さん、稲田進さん、初めて師事した永瀬洋子先生、友達、フラメンコ仲間、家族、本当にありがとうございました。皆さんの激励が強く心を持ち本番に挑めた最大の要因です。


協会の皆様、緊急事態宣言の中、開催してくださり本当にありがとうございました。徹底された予防対策に楽屋も安心して過ごすことができました。


最後に前事務局長の故・田代淳さん、初出場の際に送ったお礼メールの返信に「新人公演に出ると何故か感傷的になる人が多いけど、大切なのはこれからだよ」とありました。胸に刻んでこれからも精進します。この度は本当にありがとうございました。


森永泉美【奨励賞:バイレ/ソロ部門「ソレア」】

この度は奨励賞という素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございます。受賞できるとは夢にも思わず、驚きや戸惑い、喜びが入り交っています。


今回、無観客開催となりましたが、舞台袖に届く選考委員の先生方の温かく大きな拍手に、応援してくれている方々の気持ちも乗って伝わるようで、胸がいっぱいになりました。また、配信視聴が可能になり教室の仲間、友人、お世話になっている方々に観ていただけて、地方から参加の私にはとても嬉しかったです。


過程で学んだ大切なことは、カンテやギターを大切に想うこと、仲間を大切にすること、自分の普段の行動を律することだと感じています。これまで未熟な私を諦めずご指導いただき、大槻先生には本当に感謝しています。この受賞が恩返しになれば嬉しいです。そして、これからも先生のご指導のもと、フラメンコに真摯に向き合い学んでいきたいと思います。


末尾ではございますが、開催にご尽力いただきました協会関係者、舞台関係者の皆様、支えて下さったミュージシャンの皆様、ありがとうございました。御礼に代えて、より一層精進してまいります。


尾場心彩【奨励賞:バイレ/ソロ部門「ソレア ポル ブレリア」】

賞をいただきありがとうございます。まさか私がいただけるとは思っていませんでした。生まれて初めてソロで踊った時、いきなり間違えてしまいました。それが強く心に残り、くやしくて練習をたくさん積み重ねました。そして、今回初めて新人公演でソロを踊らせてもらえることになり、不安が大きかったけれど、一緒に挑戦してくれた仲間に救われました。なぜなら、必死で練習している仲間の足音が聞こえてきたり、リハーサルの時に、がんばっている仲間達の姿を見たりしたおかげで、私も負けたくないとさらにがんばることができたからです。


今回いただいた賞は一緒にがんばった仲間と取った賞だと思います。


本番前に先生から「来れない人にも思いを届けるんだよ。応援してくれている家族に感謝をもって踊ってね。」とアドバイスをもらいました。それを心に刻んで舞台に立ちました。本当にありがとうございました。


鰐部恭江【奨励賞:バイレ/ソロ部門「ソレア」】

この度は奨励賞にご選出頂き、また大変困難な状況下で、なんとしても開催する方向でご尽力くださった関係者の皆様に心からお礼申し上げます。そのような中で、鈴木眞澄先生が各楽屋を回って私たちに優しいお言葉をかけてくださり、心がじわっと温まりました。出演者の気概に強い憧れと尊敬を抱いてきた新人公演。見るのとやるのは大違いでしたが、そこに至るまでの道のりすべてが掛け替えのないものでもありました。


全身全霊でご指導いただいた今枝友加先生。川島桂子さん、宇根理浩さん、大槻敏己さん。偉大なアルティスタである所以をそこかしこに感じました。また、背中を押してくださった尊敬する森田志保先生、応援してくれた友人、家族。どれだけ大きな力を頂いたかわかりません。配信後の沢山のメッセージも本当に有難かったです。これからも今回感じた様々な思いを胸に精進いたします。フラメンコを通じ出会えた沢山のご縁すべてに心から感謝しております。


二村広美【奨励賞:バイレ/ソロ部門「シギリージャ」】

この度は第30回新人公演奨励賞という光栄な賞を頂き、大変嬉しく思っております。


新型コロナウイルスによる影響で昨年は中止となってしまい、本年度も大変な状況が続く中、フラメンコ協会、舞台関係者及び選考委員の皆様方のご尽力により開催されましたことに心より感謝申しあげます。


無観客となり動画配信という初めての経験となりましたが、作品に合わせてお願いした通りの照明と仲間が生み出すフラメンコだけに包まれ、特別な景色と空間の中で集中して踊りきることができ、踊り終えた後の仲間の表情は一生心に残る宝物となりました。


今回のシギリージャを一緒に育ててくれた有田圭輔さん、尾藤大介さん、三木重人さん、そして古くからの友人であり初回リハーサルから駆けつけてくれた松彩果さん。彼等なしでは受賞できなかったと思います。


本番前は選考結果よりも仲間との練習の成果が出せるのか、彼等をがっかりさせないかと怖くなり「失敗してもいいから本番を楽しんで」という言葉で魔法をかけて頂きました。前事務局長の故田代淳さんも見守ってくれていたと思います。


大切なLasFloresMiasのお花たち、家族、友人、応援していただいた皆様、お世話になっている全ての皆様に、改めて感謝申しあげます。


何度挑戦しても結果に繋がらず、足りないことばかりが気になっていましたが、新人公演のお陰でたくさんの学びと経験が自分の中にあることにも気づきました。もし今回も名前が挙がらなかった時は、8回目も挑戦していたと思います。この気持ちを忘れずにこれからも精進し、この賞に恥じぬようフラメンコで会話をしていきたいと考えております。


最後になりますが、新型コロナウイルスの収束と、今回残念ながら出演を辞退せざるを得なかった方々が、次回は有観客の舞台に立てることも祈っています。これからもよろしくお願い致します。


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