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[Vol.7]【新人公演への道】第2回「構成・振付のポイント」

2014年に第23回を終え、フラメンコを志す人の登龍門として浸透しつつあるANIF主催の新人公演「フラメンコ・ルネサンス21」。今や、全国から出演者が募り、海外からの出演者が出てくる日も、そう遠くはないと予想されます。

そこで、当コンテンツでは、そんな「新人公演」出演に向けての連載コラムを企画。ANIF新人公演への道』と題し、5回にわたって記事を紹介します。新人公演の準備に始まり、流れ、振り、実際に本番を迎える日まで、さまざまな立場の人がアドバイスしてくれます。出演を検討されている方は必見です!

第2回目は、「いざ出演が決まったらどう構成を組み立てていけばいいか」、主宰する舞踊団から多くの奨励賞を輩出している曽我辺靖子先生にお話を伺いました。

お答えします!Contestación
バイラオーラ:曽我辺靖子

バイラオーラ:曽我辺靖子

フラメンコスタジオ“hermanas”主宰。第1回河上鈴子スペイン舞踊新人賞、現代舞踊協会群舞奨励賞受賞。2010年文化庁芸術祭参加作品「Al compás de la luna」で河上鈴子スペイン舞踊賞受賞。その他、音声研究会のオペラ「カルメン」「椿姫」など振付特別出演 。日本フラメンコ協会理事。 曽我辺靖子フラメンコスタジオ“hermanas”(エルマナス) http://hermanas.weblike.jp/


1)まず曲を決定する必要があると思いますが、決めるポイントはありますか?

応募する段階で決めている人もいれば、どの曲にするか迷っている人もいると思います。もし迷うようなことがあれば、まず先生に意見を聞いてみてください。自分はこの曲が良いかなと思っても、客観的に見ると、違う曲の方がいいと思うことがあります。

曲にもやはり、その人に「合う、合わない」があります。決め手は「その曲が本人に合っているかどうか、そして踊れているという確証があるか」ということです。それを見極めるという意味でも、先生に相談してもらうことは大切ですね。私の場合はそういう視点で、稽古場以外の例えばライブや舞台で踊るところを見た上で、曲のアドバイスをしています。

それでも「どうしてもこの曲がいい!」という強い意志で決めるのであれば、必ず問題点をクリアできるように努力すること。そのどちらかで選択すべきだと思います。

2)曲が決まった後、構成はどう組み立てていくべきでしょうか。

始めに、曲を7分半に構成しなければならないというのが大前提です。今まで踊ってきた曲が10分あったとしたら、それを7分半に収めるために、どこを、どういうふうに変えていくか、ということを考える必要があります。実際はギターの速さや前後の間もあるので、7分ちょっとですね。

どう構成していくかは、本人の踊りを見た上で、まず「あなたは一番どこが踊りたいの?」というところから攻めていきます。やはり自分が何を踊りたいのか?これが一番大事なことです。その意思を明確にし、じゃあ唄振りは1つにする、この振りはこう変える、などを決めていきます。欠点はうまく隠しつつ(笑)、その人の良い部分がたくさん引き出せるように構成します。

また、教室に属さないフリーの方は、ギター、カンテ、パルマの人達とよく話し合って進めて欲しいです。これはどちらの場合でも同じなのですが、最後に舞台に立つのは、本人とバックのアーティストです。だからこそ、ある程度のところまで完成に近づいたら、あとは任せて私も引きます。そうすると、その人を見て、バックのアーティストが、色々な視点からたくさんのアドバイスをしてくれます。それが舞台に立つうえで必ず糧になるはずです。ただ、それは本人とバックとの信頼関係が築けているかどうかがポイントです。聞き過ぎてしまうと、自分を見失ってしまうケースもあります。音的なことに捉われて過ぎて、表現的な部分が分からなくなってしまうことも。このあたりはとても難しいのですが、アドバイスは受け入れつつ、自分自身が何を踊りたいのかを忘れずに進めていくことですね。

3)振りを決める際に注意すべきことはありますか。

最近の傾向として…振りの詰めこみ過ぎが気になります。前回の鈴木眞澄先生も仰っていましたが、振りも食べ物と同じく、いろんなものを詰めこみ過ぎてしまうと、最後に何が良かったのか(美味しかったか)印象が薄れてしまいます。それに、詰めこみ過ぎは、その振り1つ1つに申し訳ないです。

まず、自分を客観的に見ることが大事だと思います。舞台やライブを見に行くときも、振りをただ見るのではなく、追うでもなく、何が印象的だったのか?を考え、客観的に捉える姿勢が必要ではないでしょうか。

色々なアーティストに習うことはとても良いことです。さらにそれを活かすならば、その振りを自分のもの(振り)にすることが必須です。そうでなければ、ただの詰めこみ弁当になってしまいます。

客観的な視点でいうと、自分でビデオを撮って見てみるのも手です。この音は必要?この振りは意味がないなど、改めて見直すいいきっかけになります。

1つ1つの振りや表面的な部分に捉われず、カンテやギターをしっかり聴いて、湧き上がる感性を表現できるようになること。それが大切だと思います。

4)衣裳選びについては、何かアドバイスはありますか。

今までの衣裳選びの経験から、自分にどういう衣裳が合っているのかはよく分かっているはずなので、まずは自分の身体に合っているものを選ぶことです。流行などを取り入れるのも大事ですが、自分の身体の欠点を認識し、その部分をうまくカバーできるデザインを選びましょう。

そしてもう1つ重要なのは「着慣れること」です。最低でも本番の1ヶ月前には衣裳を完成させて、たくさん汗をかいて踊ってみてください。そうすると、この部分が邪魔、動きにくいなどなどあっても事前に調整することができます。合わせる小物や花も同じです。

5)最後に出演者の方へメッセージをお願いします!

出演が決まったら、ぜひ突き進んで欲しいと思います。他人と比べず、自分を信じて、自分の道を進んでください。そして何より、バックのアーティストと深くコミュニケーションを取ることです。フラメンコは三位一体ですから、日頃から信頼関係を築いていくことを意識してください。皆さんの熱い舞台を期待しています。

 

【新人公演への道】連載企画予告

3月UP予定:第3回「テアトロで踊るための心構え」

5月UP予定:第4回「カンテに呼応する踊りとは」

7月UP予定:第5回「本番に向けて、最後の仕上げ」

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