第25回 新人公演「フラメンコ・ルネサンス21」
写真:大森有起
準奨励賞受賞から4年。4年前と同じソレア・ポル・ブレリアを踊って、奨励賞をいただけたこと、感激で胸がいっぱいになりました。栄誉ある賞を受賞したこと、大変光栄に感じています。本当にありがとうございました。
今回出場を決めてから本番直前まで、さまざまな焦りや不安を感じながら練習…の毎日でしたが、本番を踊り終えた時、自分自身で納得し、ある部分で成長を感じる事が出来たのが嬉しかったのを覚えています。
フラメンコに出会ってこれまで、階段を一歩ずつ登ってきたと思っています。新人公演はその中でも大きな階段のひとつでした。階段を登るたび、フラメンコへの愛情が深くなっていきました。これからも、もっと沢山の階段を登り続けて、何よりフラメンコへの敬意を永遠に忘れないでいたいです。そして、ベニ先生、スタジオの皆さん、共演していただいたアーティストの皆さん、家族、友人達への敬意も同じく…。ありがとうございました!
この度は奨励賞という素晴らしい賞をいただき、ありがとうございました。前回(一昨年)ソレアを踊り準奨励賞をいただいた時、自分のできる事は全てやり切ったという気持ちがあり、新人公演はこれで最後でいいかという思いもありました。
その後、たまたまバタ・デ・コーラとマントンのアレグリアスを習う機会があり、長年憧れていたバタ、マントンに一から挑戦しましたが、その難しさを改めて実感し、これを自分の物にするためには何か大きな目標に向かって練習する必要があると思いました。そこで新人公演で踊ることを目標にし、無謀な挑戦と思いながらも必死に練習しました。本番はまだまだ理想の踊りには程遠いものでしたが、とにかく大好きなバタとマントンで踊るアレグリアスを楽しむ事ができました。
バタとマントンに挑戦するきっかけを作ってくれた知念響ちゃん、素晴らしいレッスンをして下さった井上圭子先生、練習の時からずっと盛り上げてくれて本番一緒にアレグリアスを楽しんでくれたディエゴ、長谷川暖さん、伊集院史朗さん、本当にありがとうございました。そして、何から何まで本当にお世話になった石川慶子ちゃんには、いくら感謝してもしきれません。
他にもたくさんの方々に応援してもらい、支えてもらってここまで来ることができました。受賞の発表直後にディエゴから「これからもっと頑張らないといけないんだよ!」と言われ、本当に身の引き締まる思いです。また新たな気持ちで頑張ります。
まず、私たちに誠実でエキサイティングな舞台を与えてくださる日本フラメンコ協会に、敬意と感謝の気持ちをお伝えします。MIL GRACIAS!
奨励されなければ引退!その決意で板につきました。振り付けは稲田進氏に依頼しました。長いブランクからの復帰には舞踊スタイルを変える必要がありましたから。順調に進んでいた稽古は 出場が決まってから一変。48キロまで体重は落ち、踊ると倒れこむ日々が続きました。自らに課した重圧と不安で壊れそうなぼくを救ってくれたのは田代淳氏でした。40年前に小島章司先生を紹介してくださった人です 。「明日も来ていいんだよ」夢遊病のぼくは遠慮する余裕もなく毎晩エスペランサへ通い、終電まで付き合っていただきました。
最後の1週間はよく覚えていません。札幌からギター、カンテ、ソロ、群舞、全ての部門をエントリーしていたので、次々に上京するメンバーの対処に追われました 。ソロの佐野裕子さんは稲田さんと小林成江さんに、群舞は齋藤綾子さんと渡辺亜矢子さんに任せ、ぼくは吉祥寺の修道院で祈る時間が増えていきました。
トーマスからもらったブーツとグィトの帽子、それとホアキンからのロサリオを身につけて本番を迎えました。 裸の心で素直に踊れたのは彼等のおかげだったと思います。
追伸:あの日同じ舞台に立ち、ぼくと違う涙をいま流している同志へ
ぼくが受賞年齢記録を上げておきましたから、諦めずに来年ゼロホールで会いましょう。時間はまだ沢山あります。喜びよりも悲しみや苦しみがあなたの踊りをより魅力的にしてくれるはずですからね。ぼくが25年振りのリベンジだったと知る人は少ないと思います。
この度は奨励賞という素晴らしい賞をいただき、驚きとともに感謝の気持ちでいっぱいです。
毎回学ぶことが多い新人公演へのチャレンジ。今回も練習をしていく中で、フラメンコとは?カンテに寄り添うとは?自問自答の日々でした。ソレアの機微を熱く教えて下さった有田圭輔さん。どうしたら良いかわからない私に噛み砕いて教えて下さった柴田亮太郎さん。内圧と間を持つ大切さを本番直前まで根気強く教えて下さった稲田進さん。そして長年に渡り指導し、今日に至るまで支えて下さった藤井かおる先生。応援に駆け付けてくれた友人やスタジオの仲間たち。いつも刺激をくれるHijas de Manzanillaの仲間たち。本当にありがとうございました。これからも今の気持ちを忘れず日々精進していきたいと思います。
最後にこのような貴重な機会を与えてくださったフラメンコ協会の皆様、舞台運営スタッフの皆様に心よりお礼申し上げます。
「新人公演」は蟻地獄のよう。一度ハマると抜け出せず、奥へ奥へとはまり込んでいく。初めて挑戦した2010年を機に、途中、怪我に泣いたり、挫折感で出場を見送った年もありました。ティエント→ソレア→シギリージャと続き、その後ファルーカで話題賞(準奨励賞)を頂きました。そして今回のソレアで奨励賞受賞。ようやく「新人公演」の呪縛から解放されて、ホッとしていると言うのが1番の感想です。
「新人公演」の経験は多くの事を教えてくれました。共演者の皆さんからの叱咤、叱咤、叱咤…時々、激励。書店に駆け込みメンタル本を何冊読みながら帰福したことか。しかし、この経験が私を強くしてくれ、フラメンコ力を高めてくれました。次回は撃沈しない!と言う意気込みで東京に乗り込んだ日々が今となっては懐かしいほどです。
桂子さん…ずっと見守って、ずっと応援して頂きありがとうございました。
松村さん…アイデアの宝庫に翻弄されつつも、私のアイデアを曲げずにすみません。それを「そーいうの好きやで」と言ってくださりありがとうございました。
史朗くん…癒しムードメーカーでいてくれてありがとうございました。
高岸さん…いつか認めてもらおう!と強くなりました。辛口の愛を受けとめています。ありがとうございました。
パブさん…人柄の良さが溢れてて、楽しい練習時間を持てたこと、ありがとうございました。
有田さん…擬音語連発が理解できず。頑なすぎてごめんなさい。今、ようやく理解できます。ありがとうございました。
三木さん…創作意欲を掻立てる音をありがとうございました。
雄輔くん…ハッと!するアドバイスをありがとうございました。
淳弘さん…いっぱい相談のってくれて、いっぱい心配してくれてありがとうございました。
瀧本さん…フラメンコの奥義を伝えてくれてありがとうございました。
応援してくれた皆さん…みんなの期待がプレッシャーとなり、その後、不安と戦う力を貰えました。みんなの応援に応えられない自分を嘆くことで自分を見直せた。みんなが私を育ててくれました。本当に大感謝!ありがとうございました。
長い新人公演物語、ありがとうございました。
この度は、思いがけず奨励賞という栄えある賞に選出して頂き、本当にありがとうございました!今年はトラブル続きで出場1週間前にようやく全員での合わせに至り、正直本番までに形になるのか危ぶんでいて賞の事などほぼ念頭になく、受賞のお知らせを頂いてもなかなか実感がわかず、皆さんからのお祝いメッセージでようやくじわじわと喜びを感じることが出来ました。
ミュージカルのオーディションのために岡本倫子先生のもとでフラメンコを習い始め、「歌って演じてフラメンコが踊れる」人として様々なジャンルの舞台のお仕事を頂き、舞踊団の公演にも立たせていただきました。もともと歌と芝居が好きでミュージカルの世界に飛び込んだので、リズム音痴で体が固くて回転などどこの世界の話?な自分がこんなにも踊りという分野にはまってしまうとは、本人はもちろん親兄弟当時の友人たちも想像していなかったと思います。
4年前に退団して自ら教え始めてからは、フラメンコに対する考え方が徐々に変わっていき、技術重視で踊っていた舞踊団時代から、シンプルな振付でいかにバックと同調するかを探る方向になり、小物を用いても同じ事なんじゃないかと、去年はマントン、今年はカスタネットで自分の思うフラメンコを披露させていただきました。(ちなみに来年はバタの予定でした)
そういった経緯での受賞でしたので、「あなたの道は正しいよ。頑張りなさい」と背中を押してもらえたような気がしています。これに慢心せず、ここを再スタートとしてまた新たな気持ちで遠い存在のフラメンコに、少しでも近づけるようゆっくりでも歩を進めて参ります。
私に1からフラメンコを教えてくれた恩師である岡本倫子先生、素敵なファルセータを提供してくれた山﨑さん、パルメーロなしで奮闘してくれたマヌエル、去年のバンベーラをドラマチックに仕上げてくれたフアンちゃん、ふがいない私に代わっていろいろ段取りしてくれた雄輔君、今回の受賞は去年のバンベーラからの流れだと思っていますので、この人達なしではありえませんでした。古巣である舞踊団のお姉さん&同期の皆さん、受賞を知って号泣してくれた裕子さん、同時に受賞できた大好きなカンテのユウさん、当日付き添ってくれた尊敬する踊り手のやっちゃん、応援してくれた友人たち、生徒さん達、今まで私にフラメンコを教えてくれたアルティスタたち、そして家族。本当に本当に、ありがとうございました!
最後に、日本フラメンコ協会の皆様、公演スタッフの皆様、ありがとうございました!これからは、この新人公演という特別な舞台が末永く続きますよう、微力ではありますが応援させていただきます。
この度は、第25回新人公演、奨励賞に選んで頂きまして、心から御礼申し上げます。応援してくださった皆様、教室の皆様、先輩方、ミュージシャンの皆様、鍵田真由美先生、佐藤浩希先生、本当にありがとうございました。
共に泣き、笑い、怒り、喜び、これまでみなさんと過ごした時間の全てがフラメンコでした。また、素晴らしい機会を与えてくださった日本フラメンコ協会の皆様、共に作品を作り上げてくださった照明、音響、舞台監督、スタッフの皆様に厚くお礼申し上げます。
奨励賞の名に恥じぬよう、これからも精進してまいります。今後ともご指導の程、よろしくお願い申し上げます。
受賞の知らせを聞いてとても驚きました。喜びと共に、今は新たな精進の道へ向け気の引き締まる思いです。僕はこれまで札幌で調律師の仕事をしながらフラメンコギターの演奏活動をしてきました。新人公演には斎藤克己さんの勧めで3年前に初めて挑戦し、以降毎年参加してきました。それまでは踊り伴奏が主でしたが、新人公演をきっかけに、かねてから自分でも深めてみたいと思っていたギターソロに本腰を入れて取り組みました。
ひとつの曲を時間をかけてじっくり考え研究し、試行錯誤する日々はときにつらいこともありましたが、ギタリストとしての自分の成長に大きな意味をもたらしてくれたと思います。ギターソロ部門に加え、今年はカンテ、群舞、バイレソロ各部門の伴奏にも同時に出演させていただき、貴重な経験の場を与えていただきました。今後もフラメンコに対する探求心を持ちながら、自分なりの目標を持ち研鑚を積み重ねていきたいと思います。
今田央さん、片桐勝彦さん、稲田進さん、尾藤大介さんにはとても貴重なアドバイスを頂き感謝しています。そして新人公演挑戦に向けて背中を押してくださった斎藤克己さん、心からありがとうございました。
この度は奨励賞という素晴らしい賞をいただき誠にありがとうございます。2012年に準奨励賞を受賞し、4年ぶりに挑戦させていただき奨励賞を受賞したことは大変光栄に思います。
病気で体の一部が動かなくなりストレス解消にカンテを始めたのですが、あまりの難しさに何度も挫折し、辞めようと思いましたが続けて良かったと思います。病気だった私を受け入れてくれてカンテを続けられるよう指導してくださった小森先生、発音・発声・言葉の表現などたくさんアドバイスをしてくださった石塚先生、素晴らしい伴奏をしてくださった尾藤さん、いつも応援してくれるたくさんの方に心より感謝しています。この賞がお世話になった方々への恩返しとなれば嬉しいです。
今回公演に向けて日々悩んだり苦しんだりしながらたくさんのことを学びました。常に初心を忘れず努力を重ねて、より深くフラメンコを学んでいきたいと思います。
最後にこのような機会をくださった日本フラメンコ協会及び公演に携わった全ての方々に心より御礼申し上げます。
“フラメンコ”に出会ってから約20年。少しでも知りたくて、近付きたくて、只々走ってきました。スペインで生活したり、舞台で踊ったり、コンクールに挑戦したり、スタジオで悶々したり。悲しみや喜びの瞬間にはいつもフラメンコがありました。
走り続けた20年。あらためて、幸せな人生だと思います。沢山のご縁に心から感謝です。今回の舞台では、そういう想いを踊りました。
応援して下さった皆さま、公演関係者の方々、ギターのemilio、カンテのmoi、パルマの雄輔くん。本当に有難うございました!
次は8月のスペイン、ウニオン公演。これまでの全てを、今の自分を踊りたいと思います。