生きていれば誰もが逃れることのできない苦しみや悲しみ、それでもやはり生きているからこそ感じされる喜び、そんな腹の底から沸き起こってくる喜怒哀楽の情動を、歌や踊りを通じで表現するフラメンコには、観る側にはもちろん、演じる側にも強いカタルシス(精神の浄化)と幸福感をもたらす「ちから」があります。フラメンコの舞台を観終わったあとに、「ああ、生きててよかった」「生きるって、素晴らしい」と感じていただくこと、またその鑑賞をきっかけとして、フラメンコを愛好し、実践する道へと進む仲間が日本中に増えていくことが、私たちの願いです。