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[Vol.1]フラメンコのCDはどう選ぶ?

「フラメンコのCDってまず何を買ったらいいですか?」
バックのミュージシャンの方は、よくこういう質問を受けるそうです。確かに、フラメンコのCDといってもその種類の多いこと多いこと…。
そこで今回は、カンタオールとしてだけでなく、自身のユニット活動にも全力を注ぐ有田圭輔さんに詳しく伺いました。

お答えします!Contestación
カンタオール:有田圭輔

カンタオール:有田圭輔

1997年、フラメンコの演奏と出会い、フラメンコの探求に没頭。以後、東京を中心に全国各地のフラメンコライブに出演。 2003年、日本フラメンコ協会新人公演カンテ部門にて努力賞受賞。2006年、ユニット「Rockamenco」を始動し、現在も意欲的に活動中。


1)フラメンコを習い始めて、まず最初に「これは買うべき!」と いうような入門編としておすすめのCDはありますか?

これは、お薦めする内容にもよるんで、ほんっとに難しいんですけど、僕がカンテをなんとか知りたいと思って聞いてた頃を思い返せば、 まずは、天才「Camaron de la Isla」。

一通りのカマロン・デ・ラ・イスラのCDは外せないです。カマロンのCDは、親切な事にほとんどレトラがきちんとついてます。 なかなかないことです。今活躍してるアルティスタたちも、カマロンの歌はたくさん歌いますし、カマロン自身も古い歌をたくさん歌っています。 「あ、これ、聞いた事ある!」ってのがいっぱいあります。カマロンは大枚払ってでも買う価値があります。僕自身もほとんどのCDを持ってます。 ベスト盤も含めて。とにかくすごいし、勉強にもなります。ライブ録音なんかは本当にしびれます。 特に「Flamenco Vivo」というアルバムでのトマティートとのライブでのブレリアス。やばいです。

歌のバリエーションも豊富なので、自分の耳にローテーションさせておけば、きっと、自分がとらえる歌の感覚もきっと育つ事だと思います。

あと、カマロンだとバリエーションが多すぎるので、逆にわかりづらい!ってことなら、Carmen Linaresの「Antologia - La mujer en el Cante」という2枚組のCDはおすすめできます。聞いてると退屈なんですが(失礼!!)昔から歌われ続けているオーソドックスな歌がたくさん 出てきて日本人の歌い手もよく歌う歌がちりばめられています。ぼくもこれでいっぱい勉強しました!

バイレという限定であれば、それこそ、ソロ・コンパスはいい教材になりますが、あの歌でないと踊れない!っていう現象もたびたび遭遇していて、 そう言う意味では本来の歌を知るという事からは遠いのかなとも思います。でもきっかけを作るにはとてもいい教材ですね。なにはともあれ、 「歌に興味を持って、たくさん聞く!」ことが大切です。これは絶対踊りの上達につながります。 踊りも歌もギターもすべて、コンパスで動いてる訳ですので。

2)有田さんご自身がお気に入りとして、いつも聞いている CD(またはアーティスト)はありますか?

これも本当に難しい、というか簡単というか。
好きなアーティストはたくさんいます。いつも必ず聞いている!て いう人は強いて上げれば上記のカマロンなんですが、 昔のアルティスタの音源は、やはり、音も雑で(録音の技術と言う意味です)、やはり昔独特の節回し等があり、 今バイレの伴唱で歌われる形とはずいぶん違いますので、なかなか、取っ付きにくいと思います。

でも昔の歌い手は本当にいろんなヒントを与えてくれるので、根性入れてずっと聞いてみてください。 僕はRafael RomeroやChacon、Antonio Mairena、Nina de los peinesあたりはよく聞きました。 このへんの人たちは昔の録音技術でしか歌声が残ってない人たちばかりです。

ここにあげられない人たちも大好きなアルティスタはたくさんいます。個人的にはいつ聞いても感動するのが Manuel Agujetaです。現代は、またほんっとにアルティスタたちが、自分の個性ややりたい事を具現化する傾向が強いので、本当に好みによると思います。

ちょっと前から最近であれば、Potito、Miguel Poveda、Nina Pastori、Mayte Martin、Duquende、El Cigala、。。。。 ああ、スペースがいくらあっても足りないくらい魅力的なアルティスタがいます!ここはぜひ自分で聞いて好きなアルティスタを見つけてください! オムニバスアルバムなんかは、たくさんのアルティスタが歌っているのでそこで好きなアルティスタを見つけるのも手ですね!

3)CD選びのコツ、おすすめの購入方法(お店?ネット?) などありますか。

とにかく、手当り次第と言うのが僕のやりかたでした。ほぼジャケ買い。あたりもはずれもたくさんありましたが、そうでもしないと、 「これは最高!」って思うのに出会えません。 評判も大切ですが、なによりも「知りたい!」という欲が大事です。

一昔前は、大量に買ってたからネットでスペインのCD量販店のサイトに直接注文したりしてました。これは送料が高い (航空便だと1万円前後。船便は安いけど1ヶ月以上かかる上に、届かなかっ たときのことを考える!これは僕がアメリカから個人輸入を 昔やっ てた経験上、船便は選ばないようにしてるということもあります) ので、基本的に大量に買う時しかやらなかったですが。 も日本で見つからないものが選べたりするので、これはチャレンジしてみるといいです。

ネットではヨーロッパ圏からの個人輸入に関するサイ トもたくさんあるので参考にしてください。意外に簡単です! 国内価格よりもかなり安いですし、踊りをやってる方なら、踊り用の小物なんかも一緒に注文して、送料の負担を減らしてもいいですよね。

ただし、DVDは注意が必要です。日本の再生方式 「NTSC」とスペインの「PAL」は互換性がないです。 ただ、その「PAL方式」のDVDを再生できるデッキは意外に安く国内でも売られています。「PAL DVD」とかでネットで検索すれば出てきますよ 。あとは、日本の専門店(アクースティカ http://acustica-shop.jp/など)のサイトなどで 説明文等を見ながら買うのが手ですね!日本のサイトならインプレッションもあり、すぐに確実に届くのも安心です。

最近は特に日本に素晴らしいアルティスタが来日してるので、彼らの歌が気に入った時に「CD、出してないの?」って聞いてみればいいと思います。 持ってきていれば、そのお気に入りのアルティスタのCDが買える訳ですから。

4)最後に、フラメンコを習い始めたばかりの人、これから習う人に向けて、一言メッセージをお願いします。

フラメンコにはバイレから入る方がほとんどだと思いますが、フラメンコの根本は歌が軸になった音楽であり、コンパスです。 そこにセンティミエントを注いでいくのがフラメンコだと僕は思ってます。

踊りは歌を知れば知るほど、深くなるし、可能性が広がります!そのほうが圧倒的に楽しいです!絶対に!逆に、知らないと、損でしかないです!絶対に!

道のりはめちゃくちゃ遠いですし、僕自身も、やればやるほど難解で、しんどいなーと実感してます。 でも、そんなのは承知の上!とにかく、こんな楽しい音楽、踊りはないです!楽しみながら、一生懸命!これが一番だと思います! かけた情熱にはきちんと応えてくれるのがフラメンコだと思います!

懐が深い!一緒に楽しみましょう!!

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