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[Vol.8]【新人公演への道】第3回「テアトロで踊るための心構え」

2014年に第23回を終え、フラメンコを志す人の登龍門として浸透しつつあるANIF主催の新人公演「フラメンコ・ルネサンス21」。今や、全国から出演者が募り、海外からの出演者が出てくる日も、そう遠くはないと予想されます。
そこで、当コンテンツでは、そんな「新人公演」出演に向けての連載コラムを企画。『ANIF新人公演への道』と題し、5回にわたって記事を紹介します。新人公演の準備に始まり、流れ、振り、実際に本番を迎える日まで、さまざまな立場の人がアドバイスしてくれます。出演を検討されている方は必見です!
第3回目は、テアトロという大きな舞台に立つときの心構えについて、タブラオからテアトロまで、数多くの舞台経験を持つ森田志保先生にお話を伺いました。

お答えします!Contestación
バイラオーラ:森田志保

バイラオーラ:森田志保

スタジオ・トルニージョ主宰。第3回新人公演にて奨励賞を受賞し、97年にスタジオを設立。指導者として多くの実力者を輩出すると共に、自身の公演活動も積極的に行う。中でもシリーズ作品「はな6」が平成21年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞。日本人としてフラメンコを昇華し独自の世界観を表現すべく、 現在も新たな作品を発表し続けている。 http://www.tornillo.jp/


1)まずテアトロとタブラオは何が大きく違いますか?また、舞台に立つ上で知っておくべきことはありますか?

限られた空間の中で、よりお客様を身近に感じられるのがタブラオだとするならば、テアトロは総合芸術ですから、踊りや空間だけではなく、照明、音響、演出、美術(衣装)すべての要素が合わさってできるものです。基本的に舞台スタッフお任せの新人公演では限度がありますが、劇場の大きさや照明や音響によって、大きく印象が変わるということも確かにありますので、その知識を持つことや、自分のイメージをそれに反映させることは、大事なことだと思います。

わたしは、想像の中でもう1人の自分を客席に置いて、照明音響を含めて、どう見えるのかどう見せたいのかをイメージしてみたりします。衣装も同じく、大きな空間で活きるものがありますし、自分演出のひとつだと思います。こういったことは、なるべく劇場に足を運んで、いろんな舞台を観て勉強することですよね。積み重ねです。

踊りを1曲作る時のミュージシャンとのやり取りと同じく、照明や音響、衣装に対して、自分のイメージやビジョンをしっかり持った上で臨むといいと思います。

2)広い舞台を上手に使う秘訣はありますか。

もちろん、空間の大きさはタブラオとは違いますので、空間を把握する意識を変えることが大事だと思います。 ですがわたしは、テアトロだから大きく動く、舞台いっぱい使って踊るということだけではない気がします。 その人が動くところも動かないところも、どれだけ求心力を持って飽きさせず、惹きつける力を持つかという事ですから。どれだけ、その空間を自分のものにできるか、というところが肝心だと思います。

3)最後に出演者の方へメッセージをお願いします!

新人公演に参加されるみなさんは、この先、大きな舞台に立つことがきっとあるはずです。自分の将来のためにも、この新人公演という場は舞台のことを総合的に考えるいい機会になると思います。

※6月予定のコラム「カンテに呼応する踊りとは」は、一部内容を変更して、ANIF会報誌(Lazo84号7月17日発行予定)にてバックアーティストのインタビュー記事を掲載いたします。こちらでぜひご覧ください。

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